コイル・モーターなどの試作・量産を行う浦谷エンジニアリングの製品活用事例です。

自動車には、さまざまな場所にコイルが使われていることをご存じでしょうか。従来のコイルは丸線が利用されてきましたが、性能的に限界がきている状況です。

当社では、より占積率を高めるために平角線を活用したコイルを製作しています。コイルは自動車の性能を支える「縁の下の力持ち」です。当社のコイルはて自動車業界の発展に貢献しています。これまでに300社以上との取引があります。

自動車にはECU（エンジン・コントロール・ユニット）やライト類、オーディオなど、使用する電圧が異なるさまざまな電子機器が搭載されています。現在ではカーナビやスマホ連携などさらに多様化が進んでいる状況です。DC/DCコンバータは、バッテリーや発電機の電力を機器に合わせて変圧する装置です。

近年では電気自動車の実用化が進んだこともあり、小型で効率的なDC/DCコンバータの需要が高まっていますが、従来のコイルでは小型化には限界があります。当社の平角線を使ったエッジワイズコイルなら、占積率を高めながら小型化が可能です。

「インバータ」とは、直流電力を交流電力に変換するための電源回路を指します。自動車のバッテリーから供給される直流電力を交流電力に変換し、ACモーターを駆動させることで車内でも電気が使用できるようになります。

インバータのコイルを従来の丸線コイルにすると、効率が悪くなってしまううえに小型化ができず、軽量化すれば性能が低下してしまいます。当社の平角線を活用したコイルなら、高性能かつ小型のインバータが実現します。

モーターは、電気を使用することで運動エネルギーをつくりだし、自動車の各種部品などを動かす部品です。近年のEV車では、ガソリン車のエンジンの役割をモーターが担っていることから、将来的に自動車の心臓部になる部品として非常に期待されています。

自動車のモーターに求められるのは、小型かつ大電流であることです。丸線コイルでは対応できませんが、平角線を活用したモーターによって小型化も可能になります。

バッテリーは、自動車に備え付けられたオルタネーター（発電機）で作られた電気を貯めておくための電池です。発電した直流の電気を自動車全体に供給するのが主な役割になります。

現在ではEV車が一般化してきたことで、小型で大容量のリチウムイオンバッテリーの需要が高まってきています。当社では平角線を活用することで丸線のコイルでは実現できなかった小型かつ大容量のバッテリーを作ることが可能です。

産業機械の軸をなめらかに回転させる軸受（ベアリング）の中でも、磁気軸受は”非接触”で軸を支えるという特長があります。回転時の摩擦・抵抗を非常に小さくすることができるため。高速回転が可能で、振動・騒音も小さく抑えられます。潤滑剤も不要で、回転部の摩耗・消耗が少ないため交換が不要であることもメリット。センサーで軸の位置を観測できることから、異常の調光もスピーディーに把握できます。

発電された電力を変換する際に使用されるインバーターの一種、パワーコンディショナー（リアクトル）は、太陽光発電の一般普及によって、家庭用の小型化製品が求められています。当社では、昇圧コイルに平角線を用いて小型化することで占積率を高め、低損失・低騒音を実現しています。この技術力を応用して、家庭用太陽光発電のみならず、産業用機械への応用が可能です。

電気に関わる企業様にとってトランス（変圧器・変成機器）は、事業の土台ともいえる部分です。住宅設備や家電製品、工場、インプラ設備などの分野でも使用されるこの機器は、使用環境も考慮し、経年劣化なども考慮した設計・製作が不可欠です。浦谷エンジニアリングでは、当社が得意とする平角線コイルによって、丸線を使ったトランスより高周波化・小型化に成功しています。

溶接機の電極として使用されるコイルの製作も、当社が得意とするところです。パワーコンディショナー（リアクトル）と同様に、こちらも昇圧コイルに平角線を使うことで占積率と効率をアップ。小型化を実現しています。オーダーメイドを基本とする当社ですが、量産化体制も整っております。お客様のニーズに合った試作品をご提示させていただきます。

電子部品のはんだ付けをする前に、基盤上に配置するチップマウンターの製作も手がけています。微小チップを高速に搭載可能なロータリーマウンターのほか、多種多様な部品に対応できるモジュラーマウンターも、コンパクトかつ高速化したものをお客様のニーズに合わせてご提案できます。

電気エネルギーから機械エネルギーへと変換する駆動モーターの製作もお任せいただけます。駆動モーターはガソリン車でいうエンジンの役割を果たし、当社が手がける駆動モーターは近年普及が進む電気自動車（EV車）やハイブリッド車でも通用するものです。当社独自の平角線を加工したコイル製造技術を応用して、お客様のニーズに合った駆動モーターをご提案いたします。

通常のモーターが回転式であるのに対し、運動方向を線上に引き伸ばしたのがリニアモーターです。浦谷エンジニアリングでは、磁力によって浮上・推進・案内するリニアモーターの駆動方式による機械製作をお手伝いいたします。非接触のリニアモーターは、機械の摩耗やガタが生じることがなく、精密加工を目的とした機械に最適です。

半導体製造装置では、μm（マイクロメートル）、nm（ナノメートル）レベルの精度が要求されますが、電源ラインから侵入する高い周波数ノイズによって悪影響を受けることがあります。当社の平角線によるフィルターコイル（チョークコイル）は、占積率が高い大電流を誇り、精密機器の正常な動作をサポートし、過電流による機器の破損・劣化を防止します。

ロボットは工業をはじめ農業など、さまざまな業種で活用されるようになりました。ロボットの用途によっては小型化のために小さくパワーがあり、なおかつ正確に制御できるモーターが必要とされます。

当社では、平角線を使用したエッジワイズコイルによって、より小型で大電流を実現したロボットに利用できるモーターを製作しています。丸線コイルでは技術的に不可能だった小型でパワーのあるロボット製作につながります。

樹脂部品加工とは、プラスチックや合成樹脂を材料にして、製品の部品を製造する工程です。
この加工では、射出成形や押出成形、切削加工などの方法が用いられます。樹脂は軽量で耐久性があり、様々な形状に加工できるため、自動車、電気機器、医療機器など、幅広い産業で使用されています。
今年から新たに樹脂部品加工の事業をスタートしました。
基本、切削加工での対応になりますが、コイルに関する樹脂部品の加工も、ぜひ弊社にお任せください。

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磁力を活用して患者さんの体内を高精細なimageで撮影できる医療用MRIにも、コイルを活用した技術が使われています。医療用設備には大電流のコイルが必要になりますが、従来の丸線コイルでは限界がありました。

当社では平角線を使用したコイルによって、小型化しながら大電流を実現したMRIの開発に貢献することができます。

加速器とは、電荷を帯びた粒子である「荷電粒子」を加速させる装置のことです。医療施設ではガン治療などに応用されているほか、原子核や素粒子などの実験でも活用されている機器です。

加速器は大規模な装置であり、使用するためには大電流が必要です。従来の丸線コイルでは大電流のコイルをつくることはできませんでしたが、平角線を使ったコイルなら加速器に使用できるコイルを製作できます。