EDGEWISE COIL

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EDGEWISE COIL

従来のコイルは丸線を使用したものが一般的ですが、どうしても無駄なスペースができてしまうことや、形状の問題から熱がこもりやすいといった弱点があります。そうした弱点をなくしたコイルが、平角線を使用してエッジ側に巻いた「エッジワイズコイル」です。

こちらでは、浦谷エンジニアリングが製作に対応できるエッジワイズコイルや、エッジワイズコイルの特徴などについてご紹介します。

エッジワイズコイルとは

「エッジワイズコイル」とは、従来の丸線ではなく平角線を使用してエッジ側(短辺側)の曲がりにくい方向に巻いたコイルの総称です。エッジワイズコイルは加工の難易度が高く、コストがかかるうえに納期もかかるのが一般的です。

しかし、当社では最新鋭の3DCADや自社で独自開発した巻線機を活用することで、高精度なエッジワイズコイルを、低コスト・短納期で提案・製作することが可能です。

エッジワイズコイルとは

エッジワイズコイルの特徴と
従来のコイルとの比較

小型化・性能向上 放熱性
占積率を70~80%まで高めることができ、むだなスペースをなくすことができるほか、同程度のスペースで従来のコイルと比較すると性能も大きく向上します。 エッジワイズコイルの特徴である巻き方のため断面積を増やすことができます。その結果として機器内の温度上昇を低減する放熱性が高まっています。
高周波 耐電圧・耐熱性
エッジワイズコイルを採用するとコイルの折り返しを少なく設計できるほか、表面積が大きくなるために高周波を維持できるようになります。その結果として機器の性能も向上します。 従来の丸線コイルなどと比較して、エッジワイズコイルの巻き方は耐電圧・耐熱性にも優れています。コイルを使用する場所に関わらず、長持ちする可能性の高いコイルです。
小型化・性能向上
丸線コイル 平角線フラット巻きコイル エッジワイズコイル

丸線コイル

コイルの断面が円形になっているため、不要なスペースがどうしてもできてしまいます。

占積率は50~60%になり、不要なスペースを埋めるためにボビンが必要です。

平角線フラット巻きコイル

占積率は丸線コイルよりも高まるものの、不要なスペースができてしまいます。

ボビンは入れる必要がありませんが、不要スペースの分だけ効率は下がります。

エッジワイズコイル

コイルの断面は方形になっているため従来のコイルよりも占積率が70~80%まで高まります。

また、不要スペースを減らせるためボビンを入れる必要がなくなります。

Pick up占積率が高まる
エッジワイズコイル

エッジワイズコイルを採用すると、従来の丸線コイルとは異なり断面が方形になり、占有率の向上につながります。また、ボビンが必要なくなりむだなスペースもできません。そのため、丸型コイルと同程度のパワーを維持するのであれば小型化が可能になるのです。また、同程度のスペースを確保した場合はパワーアップにつながります。

PICKUP 占積率が高まるエッジワイズコイル

放熱性
丸線コイル 平角線フラット巻きコイル エッジワイズコイル

丸線コイル

丸線コイルを採用すると多層に巻く必要があるため、不要なスペースに熱がこもりやすくなります。

内部と外部導線で温度差が生まれるため、機器の機能が低下する可能性があります。

平角線フラット巻きコイル

平角線フラット巻きコイルでは丸線コイルよりも放熱性は高まるものの、コア付近では大きな発熱があります。

そのため内部と外部導線で温度差ができてしまい、機器の機能低下につながります。

エッジワイズコイル

一般的にエッジワイズコイルを採用する場合は単層巻きになり、断面積が大きくなります。

その結果として放熱性が高まって機器に熱がこもりにくくなります。

Pick up断面積が大きい
エッジワイズコイル

エッジワイズコイルのもっとも大きな特徴は、その特殊な巻き方です。巻き方の影響からエッジワイズコイルの断面積は大きくなり、その結果他のコイルと比較して高い放熱性が得られます。

従来のコイルと比較してコア部分からの発熱が低減するため、コイルを使用した機器の性能低下を招きにくくなります。

PICKUP 断面積が大きいエッジワイズコイル

Pick up折り返し部分を減らし
表面積を大きくすることで
高周波数を維持

コイルに大量の電流を流すと、電流はコイルの表面部分に多く流れて中心部分にはあまり流れません。そうなると機器の効率低下を招く可能性があります。

エッジワイズコイルを採用することで、コイルの折り返し部分は減少し、表面積は大きく設計することができます。その結果、高周波数を維持できるようになって機器の性能向上につながります。

PICKUP 折り返し部分を減らし表面積を大きくすることで高周波数を維持

耐電圧・耐熱性
                                
丸線コイル 平角線フラット巻きコイルエッジワイズコイル

丸線コイル

丸線コイルは耐電圧性・耐熱性ともに低いため、使用中の電圧や熱の影響をうけやすくなります。

機器の使用によって故障のリスクなどが出てきてしまいます。

平角線フラット巻きコイル

丸型コイルと比較すると耐電圧性・耐熱性ともに高いものの、エッジワイズコイルよりも低くなります。

電圧や熱による影響を考えるとややリスクが大きくなってしまいます。

エッジワイズコイル

エッジワイズコイルは特徴的な巻き方によって、従来の丸線などの巻き方よりも耐電圧性に優れます。

また、耐熱性も高まるため熱による性能低下や故障のリスクが下がります。

エッジワイズコイル製作例

エッジワイズコイル 矩形エッジワイズコイル 台形エッジワイズコイル

エッジワイズコイル

平角線をエッジ側(短辺側)の曲がりにくい方向に巻いて製作した、一般的なエッジワイズコイルです。

平角線PEW/2.0t×6.0w

矩形エッジワイズコイル

コイルを設置する機器に合わせて、矩形に加工したエッジワイズコイルです。当社では、ご要望に合わせた形状への加工が可能です。

平角線AIW/1.5t×6.5w

台形エッジワイズコイル

通常のエッジワイズコイルとは異なり、1ターンごとに巻きをずらすことで機器に合わせた台形の形状を作ったものです。

平角線AIW/0.8t×5.0w

連続巻きエッジワイズコイル α巻き・円形エッジワイズコイル α巻き・矩形エッジワイズコイル

連続巻きエッジワイズコイル

4つ連続で巻いて製作したエッジワイズコイルです。右巻き・左巻きのどちらの加工にも対応できるため、機器に合わせて選べます。

平角線AIW/0.8t×5.0w

α巻き・円形エッジワイズコイル

巻き始めと巻き終わりが外側にあるタイプの巻き方を採用したエッジワイズコイルです。IHクッキングヒーターなどに利用されます。

平角線PEW/0.3t×2.5w

α巻き・矩形エッジワイズコイル

巻き始めと巻き終わりが外側にあるタイプの巻き方を採用したエッジワイズコイルです。省スペースが求められる機器に採用します。

平角線PEW/0.8t×4.0w

小さいエッジワイズコイル 大きいエッジワイズコイル ねじったエッジワイズコイル

小さいエッジワイズコイル

スマートフォンのような小さな機器に使用するために、最小1mmほどの精緻なエッジワイズコイルも製作しています。

平角線PEW/0.25t×0.5w

大きいエッジワイズコイル

発電所や船舶、鉄道などのように大型施設で使用するために1500~2000mmという大型のエッジワイズコイルにも対応しています。

ねじったエッジワイズコイル

通常のエッジワイズコイルでは設置スペースが足りない場合などには、エッジワイズコイルをねじったタイプの変形形状も製作可能です。

浦谷エンジニアリングへのコイル・モーターに関するご相談やお問い合わせは、お電話もしくはメールフォームよりお願いいたします。皆様のニーズに合わせたオリジナルの製品をご提案いたします。

075-575-1377

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